本当に良いフコイダンって?おすすめサプリガイド
乳がんの基礎知識からフコイダンによる免疫力の向上効果まで、乳がんとたたかうためのアドバイスをします。
乳がんは主に女性の乳房にある乳腺にできる腫瘍です。40~50代の女性が罹患することが多く、日本人は年間4万人が発症していると言われています。
乳がんは乳腺の小葉部分にできる「小葉がん」、小葉をつないでいる乳管にできる「乳管がん」に分類されていますが、乳がんにかかった方の9割近くは乳管部分にできる『乳管がん』だと言われています。
乳がんは1mmから1cmになるのに15年かかると言われるほどで進行が早いわけではありません。ただし血液やリンパの流れに乗り遠隔転移をすることも多く、乳がんは非常に転移しやすいがんです。肝臓や肺、脳などにも運ばれることがあり、その部位で正常な組織をどんどん破壊していきます。
乳がんは病状に合わせてステージ0からステージ4に分類されます。それぞれの症状の特徴は次の通りです。
ステージ0 | しこりも見つからない、ごく初期の段階です。また転移の可能性も低く、手術で完治も可能。10年生存率は95%を超えます。 |
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ステージ1 | しこりは2cm以下で、転移していない状態です。この時点で乳房の切除手術をすれば、10年生存率は90%となります。 |
ステージ2 | しこりは2~5cmほど、脇の下のリンパ節転移があるかないかでa期とb期に分類されます。どちらも乳房とリンパ節の切除手術をすれば10年生存率は80%になります。 |
ステージ3 | しこりが出っ張っていたり、転移が見られたりする場合など、症状によってa期・b期・c期の3つに分類されます。しこりのサイズは2cm以下でも状態によってはステージ3になることもあり、サイズで判断は難しいものです。いずれにせよ、10年生存率は60%になります。 |
ステージ4 | リンパ節転移のほか、肺や肝臓、骨、脳などに転移しているケースです。標準治療後に乳がんが再発した場合もステージ4に分類されます。ステージ4は10年生存率が25%ほどと、厳しくなります。 |
乳がんの治療は、外科手術、放射線治療、薬物治療の3つが標準です。乳がんは乳房からの発生でも全身に転移する可能性があるので、まずは乳房の一部や全体を摘出する外科手術を行い、抗がん剤やホルモン剤によって全身療法を行うのが一般的です。
外科手術も今は乳房の一部を切除することと放射線治療を組み合わせることで、全摘手術と変わらない効果を受けることが可能になりました。そのため乳がん手術を受ける半数以上が、現在は一部切除のみを行う乳房温存手術を受けています。
乳がんの場合、最も怖いのは『転移』です。肺やリンパ、骨などに転移することでステージも大きく変わり、10年生存率も下がってしまいます。乳がんとたたかうには、まず再発・転移を起こさないようにしっかりと対策をすることです。自分でできることの一つとして今すぐ実践できるのは、免疫力の向上です。
初期治療が終わったあとは、もともと人間の体に備わっている免疫力を高めることで、がん細胞に負けない体を作ることができます。
手術後、体内に微細な乳がん細胞が残っている場合でも、免疫力さえ高ければやっつけることも可能です。初期治療で最善を尽くしたあとは、まず自宅でゆっくりと体を休めること。その後適度な運動や健康的な食事を続けて、基礎体力を回復していきましょう。
フコイダンとは、モズクや昆布、ワカメ、メカブ等の海藻などに含まれる滑り(ぬめり)成分であり、がん抑制効果があると注目されています。
フコイダンを乳がん患者に投与した臨床報告から、フコダインによる乳がんへの有用性を解説します。[注1]
乳がんによる乳房切除術後、抗がん剤治療を行なっていた60代女性が、がん性胸膜炎を併発。抗がん剤を治療を続けるも、食欲不振が続いたために、高分子CUAフコダインを投与しました。
フコダイン投与後、2クール目から不振が続いていた食欲が回復し、class Vだった胸水細胞診もclass Iにまで低下しました。
乳房温存術を行い、術後に放射線療法を行うも、半年後に右鎖骨上リンパ節に転移したケースでもフコダインは活用されています。
このケースでは、両側頸部リンパ節転移に加え、両側腋窩リンパ節転移、胸壁転移、両側胸水の症状もみられ、抗がん剤、タキソテールと高分子CUAフコイダンの投与を開始しました。
投与開始後3日後から顔のむくみがなくなりはじめ、投与から1ヶ月後には左側頸部リンパ節と両側腋窩リンパ節、癌性胸水がなくなり、右頸部リンパ節も小さくなったと報告されています。
乳がんから脳にがんが転移したことで、摘出、化学療法、放射線療法、フコダイン治療を開始しました。
フコダイン療法を採り入れたことで、脳腫瘍発症から2ヶ月後には、腫瘍のサイズが1/4まで縮小。翌年には腫瘍は部分奏効(PR)状態になり、化学療法・放射線療法での副作用も軽減したことが報告されています。
左右に乳がんを発症し、気づいたときには両側頸部・鎖骨下・腋窩リンパ節転移・両側上肢リンパ浮腫という診断がくだされた女性も高分子CUAフコダインを投与して症状が回復しています。
この場合、フコダイン単独ではなく、タキソテールを併用しました。
結果、腫瘍縮小・リンパ節転移の縮小・左右リンパ浮腫の消失が認められましsた。
上記のように、フコダインを投与したことで、がんによる諸症状が軽減されたことが報告されています、加えて食欲不振をはじめとした、抗がん剤による副作用も軽減できることがわかります。
抗がん剤自体には、アポトーシスを誘導する作用があると言われています。そこで、抗がん剤とフコイダンを併用すると、フコイダンを加えていない場合に比べ、2倍強のアポトーシス誘導作用があることが報告されました。[注2]
[注2]統合医療と健康を考える会:九州大学研究データ② 抗がん剤併用の相乗効果
抗がん剤は、活発に増殖し続ける細胞に対して効果を発揮しますが、同時に髪の毛や腸管細胞などにも大きなダメージを与えます。その結果、吐き気や発熱、白血球減少や脱毛などの副作用が目立っていました。
しかし、フコイダンと抗がん剤の併用でアポトーシス誘導作用の相乗効果があると報告があったように、フコイダンは「抗がん剤の副作用」も軽減させるといわれています。また、フコイダンは「がん細胞のみ」に働きかけ、正常細胞への影響はないという実験結果があります。